名詞構文(S+V+O)-- of 目的語 + by 主語(or 所有格主語) --

今回は、第2文型の文を名詞のカタマリにします。たとえば、Ippei betrayed Shohei. (一平は翔平を裏切った)という文の主語は Ippei、 目的語は Shohei です。動詞 betray の名詞の派生語は betrayal です。意味上の主語を of 以下に配置する第1文型とは異なり、S+V+Oをもとにつくる名詞のカタマリは原則として of 以下に意味上の目的語を置きます。意味上の主語は所有格か by... で表します。したがって、Ippei's betrayal of Shohei(一平が翔平裏切ること)とするか、the betrayal of Shohei by Ippei (もしくは the betrayal by Shohei of Ippei) とします。但し、元の文の主語が人称代名詞の場合は、by...で表す意味上の主語は避けられ、ほとんどの場合、所有格のみになります。He betrayed Shohei. --> 〇His betrayal of Shohei, △the betrayal of Shohei by him。 また、まとまって意志や行動のできる組織や団体などを除き、意思をもてない無生物(組織団体や動物などは)が主語の場合は、所有格による意味上の主語は避けられ、by...であらわします。たとえば、AI technologies discovered this new method. (AI技術がこの新しい手法を発見した)という文は、△AI technologies' discovery of this new method よりも、〇the discovery of this new method by AI technologies(もしくは、〇the discovery by AI technologies of this new method)  のほうが好ましくなります。

次回は、第2文型(S+V+O)の文でありながら、名詞化する際に、of 目的語をとらず、他の前置詞で意味上の目的語を表す場合を見ていきます。