名詞構文(S+V)-- in 主語 --

change, increase, rise などは「変化」や「増減」を表します(名詞も同じスペルですね)。これら「変化」「増減」を表す動詞は第2文型 S+V+O をとることもできますが、第1文型をとるときは、それを名詞化する場合、前回の法則とは異なり、(意味上の)主語は of...とはならず、in の後ろに現れます。たとえば、Sales increased. (売り上げが増えた)は、× an increase of increase ではなく、an increase in sales(売り上げの増加)、His attitude has changed.(彼の態度が変わった)は、a change in his attitude (彼の態度の変化)となります。また、The population of Kanazawa has grown. (金沢市の人口が増えた)は、a growth in the population of Kanazawa(金沢市の人口増) のようになります。ちなみに、増減幅を言いたいときは、of ... で表します。an increase of 20% in sales(売り上げ20%増)。ついでに比較対象も一緒も加えたい場合は、over...、from...、compared with...などで表します。a growth of 2% in the population of Kanazawa from 2015(金沢市の2015から2%の人口増) みたいになります。主語を of... で表すにせよ、in... で表すにせよ名詞そのもので時制を表現できないのは言うまでもありません。「昨年の売り上げ増」なら、last year's increase in sales のように所有格や in 2023 などを加える必要があります。