名詞構文(S+V)-- of 主語 --

文の内容を文ではなくそのまま名詞のカタマリのなかに盛り込んだもの、たとえば、「ジョン・レノンの死」(「ジョン・レノンは死んだ」では文になってしまいます)を文の一部に取り込んだものを名詞構文と呼びます。こうした名詞のカタマリをつくるには文型によってつくりかたが異りますので、文型ごとに理解しなければなりません。今回は、第1文型の名詞構文をつくってみます。第1文型(S+V) とは目的語をとらず主語と動詞だけで成り立つ文型です。たとえば、John Lennon died.(ジョン・レノンは死んだ)を「ジョン・レノンの死」にしてみます。まず、動詞 die を death という名詞に変えます。そして、主語は所有格にするか of 以下(この of は "格関係の of" と呼ばれ、その中でも、of 以下に主語が置かれるので、"主格の of" と呼ばれたりします) に配置します。John Lennon's death(google 56,600件) か the death of John Lennon(google 213,000件) になるわけです。(ちなみにジョン・レノンは一人ですから、その一人の死も一回ですから death に the をつけて特定化しなければなりません)これでコンパクトになり使い勝手がよくなりましたね。この名詞句のカタマリをもとに、The death of John Lennon in 1980 shocked the world. (1980年のジョン・レノンの死は世界の人々にショックを与えた)みたいに格好のいい文がつくれます。Japan depends on the Middle East for oil. (日本は石油を中東に依存している)という文も Japan's dependence on the Middle East for oil(日本の中東への石油依存) もしくは the dependence of Japan on the Middle East for oil(同訳) のように作れるわけですね。英作に限らず、英文読解でも名詞構文の知識はものすごく力を発揮します。飛躍的に読解力がアップします。それでは、次回は同じ第1文型ながら主語が in の後ろに続くパターンを見ていきます。お楽しみに。